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2004.12.14

コンビニ

 「あーあ。今日は何食べようかな?」
晩飯を買いに、近くにあるコンビニに向かいながら僕はそう思った。
「コンビニなんか行きたくないなー。」
という言葉が頭をよぎる。僕はコンビニの常連客だ。今日の昼飯もコンビニの弁当だった。
 コンビニに向かっていると、頭にお弁当売場の光景が浮かぶ。
「えーと、一番上にはパリパリ海苔のおにぎりが並んでいて、二段目には、直播きおむすびが並んでいる。三段目には、チャーハンとか松茸ご飯などの一品料理が並んでいる。四段目は、左からカレー弁当、カツ丼、チキンカツ弁当、鳥の唐揚げ弁当。五段目は、ちょっと高級な、ハンバーグ弁当やヒレカツ弁当が並んでいて、その隣には、週代わり弁当だった。この隣は、一品料理がいっぱい並んだ棚だ。スパゲティーとかサラダとか。その棚の隣には、プリンだとかヨーグルトだとかゼリーだとかが売っている。これらの冷蔵庫の隣にはカップラーメンが山積みしてあって、その後ろにはパンが売っている・・・。」
「はー。」
自然とため息がでる。そうこう思っている内に、コンビニの煌々と光る看板が目に入る。
「ついちゃった。」
ポツンと独り言を言う。
 「いらっしゃいませ。」
という声が聞こえる。
「あー、またあの店員さんだ。」
名前も知らない店員さんを見てそう思う。どうせ向こうも
「あー、またこの客か。」
と思っているんだろうなー、と思いつつ、弁当売場へ向かう。こういうときにだけ、期待というのは裏切らない。想像していた通りのメニューが目の前に広がる。
「・・・。」
一瞬止まる。
「何にも食べたくないなー。」
と思いつつも、何か食べなきゃしょうがないので選んでみる。
「カツ丼は食べたばっかりだし、カレーはいつも家で食べているような気がして、わざわざお金をだして食べる気がしない。ヒレカツ弁当はちょっと高いし・・・。唐揚げ弁当は先週食べたばかりだもんなー。晩飯がおにぎりっていうのも・・・。」
そんなことを思いつつ、週代わり弁当に期待がかかる。これなら・・・。どういたしまして(日本語)。You are welcome(英語)Nichts zu danken(ドイツ語)Prego(イタリア語)。期待は裏切られるためにある。夢は叶わないためにある。
「これで何で週代わり弁当なんだー!」
怒りがこみ上げてきた。
「先週とどうちがうんだー!説明しろー!」
「・・・。」
 「たまには、弁当でないのでも食うか・・・。」
そう思った僕は隣の棚を見てみることにした。
「・・・。」
「サラダが晩飯っていうのもなー。」
そう思い、更に隣の棚を見てみる。
「・・・。」
 「しょうがない、カップラーメンでも食べるか。」
そう思ってカップラーメン売り場の前に立ったものの、どうもカップラーメンを食べる気がしない。
「大体生意気なんだよ、カップラーメンは。何でわざわざ高いカネだして、自分で水を沸かして、お湯を入れて、待たなきゃいけないんだ。」
結局
「めんどくさい」
の一言で、カップラーメンという計画は崩れた。買う気は最初っから全くないが、
「何かおいしそうなものがあるかもしれない」
などという妙な期待を込めてパンの陳列棚を眺めてみる。そして後悔する。
「見るだけ体力の無駄だった。」
と。
 「なんかすることないかなー。」
なんて思いながら、ジュース売り場に行く。一番端にビールがある。飲めるわけがない。選択の余地もなく次の棚へ。そこには、「一体何種類あるのだろう」かつ「どう味が違うのだろう」と、つい思ってしまう缶コーヒコーナーがある。缶コーヒーのコーナーは何となく暗い。何となく買う気になれない。そのままペットボトルのコーナーへ。
「果汁0%なのに何で・・・。」
という「オレンジジュース」や「桃ジュース」を横目で見つつ、
「何を買おうかなー」
と悩む。
「『優柔不断な男ってモテないよ。』なんて誰かいっていたなー」
と思いつつも、いつも悩んでしまう。何となく午後の紅茶ミルクティーに目がいくのだが、
「これにしたらオレの負けだ」
なんていう法律を勝手に自分で作って、何とか他のジュースにしようと頑張ってみる。
「ここはイッチョ健康のために無糖のお茶系にしようかな」
なんて思ってみるのだが、
「何となくなー」
という意見で、却下されてしまう。意味不明な商品名で、怪しい色をしている無果汁のジュースが、ふと目に入る。
「もしかしたらおいしいかも・・・。」
などと思うのだが、経験上100%後悔することが分かっているので買う気になれない。そんなことを思った結果、結局いつも午後の紅茶ミルクティーになってしまう。しかし、今日はお金がないので結局何も買わないことになった。そのあと、立ち読みもしないのに雑誌コーナに行ってみる。
 表紙をぼーっと眺める。しばらくすると、コンビニにいること自体に飽きて
「早く弁当買って帰ろ」
と思うようになる。こうなったらしめたものである。僕は迷わず500円前後の唐揚げ弁当を選ぶ。そしてレジへ。そして家へ。
 そして毎度のことながら
「あーあ。結局いつもこれ(唐揚げ弁当)になるんだよな。」
とため息をつく。

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