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2004.12.16

暴想記 その四 告白

「ねぇ、ねぇ」
「ん?どうしたの?」
「今思ったんだけどさ、告白って買い物に似ているって思わない?」
「あー、はいはい。またそういう話ね。もう、あんたの話は長いんだから…」
「そんなこといわずにさぁ、ちょっと聞いてよー」
「うるさいわねー。どうせ聞きたくないって言っても気が済むまで喋るくせに、よくそういうこと言うわね!もうわかったわ。勝手に喋りなさいよ。どーせあなたってそういう人だわ」
「まずさ例えばちょっと高い商品、そうだなぁ、iMacG5を買いたいとするじゃん」
「あんた、告白の話がしたいのかマックの話をしたいのかはっきりしなさいよ!」
「い、いや、今日は告白の話だよ(汗)あくまでiMacG5は例えですよ、例え。」
「普段からマックのことしか考えていないからそういう例えしか思いつかないのよ!いい加減自覚しなさい!」
「まあまあ、そのことは置いておいて、iMacG5を買いたいとするわけだよ」
「はいはい、それで?」
「もう、僕はiMacG5が欲しくて欲しくて毎日iMacG5の事ばっかりを考える日々を送るわけだよ」
「あ、あんた、いっつもそんなことばっかり考えてるの…?」
「だーかーらー、あくまで例え話だって言っているじゃんか!」
「あーはいはい、そうだったわねー。」
「でさ、毎日アップルのサイトを見に行ってはiMacG5の写真を眺めているわけだよ。これってまさに片思いと似ていると思わない?」
「………、あんた、、そんな話するのあたしだけにした方が良いと思うわよ、、。普通、そういうのを“変態”っていうのよ!」
「でだよ、だんだん思いがこみ上げて、もう我慢が出来なくなるわけだよ。で、いつでも一緒にいたいって思うようになるわけだ。大好きなあの人と一緒にいたいって思うのと同じだと思うんだよね。」
「…。」
「で、ついに、iMacG5を買おうって決心するわけだ。告白しようって思うわけなんだよ!」
「……。」
「あー、本当に良いのかなぁ。後悔しないかなぁ。活用できるかなぁ。初期不良交換になったりしないかなぁ。って色々心配事をしつつも、買った後の楽しい生活を思い浮かべるわけだ。あー、あんなことしよう、こんなことしようって。告白して大丈夫かなぁ。告白しない方が良いんじゃないかなぁって思い悩みつつも、付き合ったら・・とかって考えるわけじゃん。」
「………。」
「でもさ、いざお店についてiMacG5を目の前にすると、やっぱりすぐには購入できないんだよ。展示品のiMacG5をいじってぼーっとしているわけだよ。こう、必要もないのにブラウザを開いてネットをしてやっぱり新しいマシンは快適だなぁ、とか、画面が広くて楽しいなぁってもう分かり切ったことを試したりしてさぁ。やっぱりさ、好きな女の子を目の前にすると告白しようって思っていても出来ないじゃん。でさぁ、こうしょーもない話をしてやっぱりこの人といると楽しいなぁ、好きだなぁとかって思いつつぼーっと時間をつぶしていくわけだ」
「…………。」
「しまいにはさ、一旦iMacG5から遠ざかって関係のないソフト売り場や雑誌売り場、しまいにはデジカメ売り場に行ったりするわけだ。なんか時間をつぶして。でもデジカメを眺めつつもやっぱり頭はiMacG5の事でいっぱいなわけだよ。もう、買うって決心しているのにうろうろして現実逃避をしようとするわけだ。それで一生懸命買わない理由を探すわけだよ。やっぱりお金は大事だよね。とか、今使っている古いマシンで十分なんじゃないか、とか、新しければいいってもんじゃないとか。あのデザインはやっぱりイマイチだとか自分の部屋に置くには大きすぎるんじゃないかって。でも、そんなのは自分に対する言い訳にしか過ぎないんだよ。もう、あのデザインが本当は好きで好きでしょうがなくて、iMacG5の為に部屋のスペースを喜んで空けるような人間だってわかっているのに、そんな言い訳を一生懸命考えてさぁ。やっぱり、告白する前って一生懸命“告白しない言い訳”を考えちゃうじゃん。こう、告白しないで友達のままの方が楽しいとか、人間関係が崩れるとか、下手したら今より不幸になるとか。でもやっぱりそんなの嘘なんだよ。友達のままじゃ我慢できないってわかっているわけだよ。だからこそこうして決心して今日この場所にいるわけなんじゃないか。」
「……………。」
「それで、一生懸命悩んで、どうしようもなくなって、でもこのまま家に手ぶらで帰るわけにも行かず、いざ一大決心をして再びマック売り場に戻るわけだよ。それで店員さんを呼んでくるわけだ。本当は型番とか暗記していて“iMacG5の20インチモデル下さい。あ、メモリは512MBで。ついでにAirMacExtremeカードもつけておいて下さい。Bluetoothはアップルストアじゃないと駄目なんですよねぇ ”みたく言いたいのに、言えるのに、言わなきゃいけないのに素人ぶって、なにも知らないかのようによそよそしく“あのー、すいません、これ、下さい、、”って指を指しながら言うわけだ。ドキドキしながら。もう、言っている瞬間にも、あー、本当に買って良いのかって迷いながらも、勇気を出して。告白もそうじゃない?こうなんだろう、流暢な告白の台詞ってよくわかんないけど色々その人に伝えたいこといっぱいあるのに一杯考えておいたはずなのに言えなくてさあ。こう、主語も述語もないような文章にもなっていないような言葉で告白するわけじゃんか。あー、自分!冷静になれ!本当に良いのか!?とかと思いながら“すきです、付き合って下さい”っていうわけじゃんか。」
「あなた、、、、1つ聞いても良い?あたしとMacどっちが大切なの?」
「えっ!?」
「あんた、昔あたしに告白してきた時、そんな風な事考えてたのね、、マックのこと考えながら告白してきたのね」
「い、いや、違うって!そんなわけないじゃんか!」
「じゃあ、もう一度聞くけどあたしとMacどっちが大切なのよ。いまあんたの手に持っているMac壊しても良い!?」
「え、駄目に決まっているじゃんか!」
「ほら、あたしよりマックの方が大切なんだ!」
「な、なにわけのわからないこといっているんですか!?」
「ふふ。まあ、いいわ。あんたがあたしのことベタボレだってよーっく知っているから」
「…うっ」
「ほら、行くわよ。もう話したいこと全部話したから気が済んだでしょ。早くしないと置いていくわよ」

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