国債を借金とか呼ぶの止めようぜ。
という長い記事を書こうと思ったけど、書く前に疲れた。
今日のニュースで、国債が1000兆円で、一人あたり700万で、、とかいうニュースが流れていて、
んで、案の定、どうだこうだ、とか書いてあって、もううんざりだ。
国債を借金として例えて思考をするのは新人プログラマに対してオブジェクト指向を動物に例えて説明している状況に似ている。
時としてそれは理解の助けになるけれども、根本はまったく違うから、例えに依存して思考を巡らすと間違った結論になる。
オブジェクト指向の理解の助けのために動物の例えを出しているのに、しまいには動物だとこうだからオブジェクト指向はこうあるべきだ、的な議論になるのと同じ。
国債は国債であって、一般市民の借金とは違うのもそう。
国が1000兆円の借金、じゃなくて、日本政府が発行している国債の発行額が1000兆円。
お金、円っていうのが、日本銀行券っていうのも、似ているかもしれない。
これも、お金の歴史、経済を見つめると、お金っていう一見普遍的な名称として考えがちだけれども、本当に日本銀行券なんだなぁって思う。
これは、日本銀行本店前にある貨幣博物館にいくと実感しやすいかもしれない。
話が戻って、よくね、一人あたりの借金が700万円っていって、これは、私やあなたの借金です、っていうけど、いい加減おかしいって気付こうよ。
まず、そこのあなた。あなたは国債を700万円分買っているのかと問いたい。
買ってないでしょ。
周りの友達に聞いても知り合い、親、親戚に聞いても、700万分の国債を買っている人なんてまずいないから。
それをあたかも、私とあなた、子孫への借金だとか嘘を言っちゃいけない。
じゃあ、誰が買っているの?1000兆円も、って話になるけれども、これもよく国債は日本国内で買われているから問題ないって話が出てくるけれども、もう一歩踏み込んで、じゃあ、具体的に誰が買っているのって話だ。
1000兆円、誰かが買っているんですよ、国債。
誰が買っているのか。
具体的に言うと、
・銀行
・生命保険
・年金
・日本銀行
といった団体、会社が買っているわけだ。
もうそういうところが全体の70%くらい買っている。
っていうか、もっと言い切ると、国債ってのは、日本の銀行と生命保険会社が買っているわけですよ。
こういう話を聞くと、「あれ?」って思わないですかね。
銀行と生命保険会社は、じゃあ、どうやってその国債を買うためのお金を手に入れているかというと、僕たちの貯金、保険金なんですよ。
年金もそうですね。
もっと書くと
をみると、日本人の貯蓄額は1400兆円。
ああ、なんだか国債の発行額と似ていますね。
まあ、僕たちの貯蓄で国債を買っているんだから、まあ、似てくるわ。
じゃあ、仮に、わかりやすく、日本政府が国債を全部買い戻して、ようは借金(笑)を返し終えたらどうなっちゃうの、ってわけだ。
どうするんだろうね、銀行とか保険会社は国債を買えなくなっちゃって。
そうすると、国債って言う安心安全な運用先が無くなって困るわけだ。
僕たちの預金・保険金を運用する場所がない。
そうすると、利息とか保険の支払いが出来なくなっちゃう。
年金も運用できなくなれば、大変ですね。
となると、国債は借金とかに例えられているけれども、実は現状僕たちの貯金・年金・保険金の安全な運用先として利用されているという結論になる。
それって借金って例えが適切なの?って話になる。
国債はどちらかというと、借金じゃなくて、通貨、第二の円に例える方が僕は正しい理解なんじゃないかと思う。
円は日本銀行が発行する通貨。日本銀行券。国債は日本政府が発行する通貨。
そして、国債は円と同じく日本の経済の血液として利用されている。
じゃあ、今のままが良いかというとそれは別で、銀行とか保険会社が国債ばっかり買って、他の運用先に投資をしていないから、日本は不況になっているという考え方もある。
つまり、銀行が国債じゃなくて株に投資をすれば株価が上がるし、企業に貸し出しをすれば、貸しはがしとかの問題も解決する。
でも、日本の国債は大人気でみんな欲しいと思っていて、買いまくっている。株や企業への投資じゃなくて。
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